台湾グルメ米糕(ミーガオ)
今回紹介させていただくのは米糕(ミーガオ:mǐ gāo)と言う食べ物です。
台南が発祥と言われています。
米は想像される通りお米ですが、もち米を使っています。
糕(ガオ)と言う文字ですが、蒸し固めた塊のようなものを意味しています。
例えば蛋糕(ダンガオ)と言う言葉があるのですが、これは卵を意味する蛋(ダン)に糕(ガオ)という文字を付けたことで、カステラ、スポンジケーキなどを意味する言葉になっています。
では米糕(ミーガオ)は?というと、すなわちライスケーキなのです。
米糕には2タイプあるよ
ライスケーキと言わせていただきましたが、
その形は2種類あります。
ひとつはケーキと呼ぶにふさわしい形。
もち米を筒状に押し固めて、その上に具材が乗っているもの。
もう一つが、普通に茶わんにもち米をよそった状態で、その上に具が乗っているもの。
台南に多いのは圧倒的に後者のほうで、お茶碗タイプです。
台南で50年も続く老舗 落成米糕
こちらもお茶碗タイプのお店です。
場所は観光地赤崁樓のある通り民族路にあります。
住所:台南市中西區民族路二段241號
営業時間:10時30分~20時30分
お店は新しくなっていました。
店舗はキレイですが、50年以上続いている老舗です。
テーブル席は奥にありますが、注文は手前のカウンターで行います。
こちらがメニューです。
シンプルですね。
米糕は大小ありますが、大を注文します。
女性は小で良いかもしれません。
それと薬膳スープの四神湯(スーセンタン:Sì shén tāng)があるので、これも注文。
こちらが米糕になります。大で45元。
のっているのは、魚鬆(ユーソン:Yú sōng)と言われる、いわゆる日本でいうところの桜でんぶ。
色はピンク色ではないですが、こちらのほうが自然な気もしますね。
それと、豚の脂身を煮込んだもの。滷肉飯(肉燥飯)と同じ具だと思います。
そして酸小黄瓜は文字通り酸っぱいキュウリです。
お口直しにどうぞ。
混ぜて食べると良いということでしたので、豚も魚ももち米もよく混ぜました。
肉の汁が絡んで濃厚で美味しい。
魚鬆もそこまで甘くなくいい仕事をしています。
しかしそこまでこってり感はないので食べやすいです。
中にはホックリしたピーナッツも入っていました。
いわゆる粽(チマキ)のように凝縮されているわけでもなく、滷肉飯(肉燥飯)のようにコッテリでもない、その間と言う感じの食べ物ですね。
一緒に注文した薬膳スープの四神豬腸湯。
薬膳スープと言いながらも、そこまで漢方の強い匂いはせず、あっさりとした塩味のスープです。
腸の臭みも無く飲むと落ち着くそんな味でした。
台南発祥の米糕、観光の際は是非食べに来てください。