台湾人は鍋が大好き
台湾の街中を見あげれば火鍋と書かれた看板をたくさん見ることができると思います。
日本では火鍋と聞くと、赤くて辛い鍋を想像する方も多いと思いますが、中国語圏で火鍋と言うのは、通常の鍋料理のことです。
温暖な気候の台湾ですが、11月後半ごろから比較的涼しくなります。
と言っても25℃以下にやっとなるか程度。
こうなると台湾人たちは寒さから逃れるために鍋を食べ始めるのです。(日本人の感覚からはまだまだ暖かいのですが。)
そんな鍋大好き文化台湾ですが、日本では食べられない中国文化独自の鍋があります。
酸っぱい白菜を使用した鍋 酸白菜火鍋
白菜を酢漬けにした漬物「酸白菜」というものがあるのですが、それを鍋に入れる料理があります。
中国東北地方の名物らしく、それが台湾でもいただけます。
寒い地方の名物鍋をわざわざこの暑い国台湾で食べるとは。
酸味というのはうまみを引き出すためによく使われるものです。
この酸っぱい白菜こそが鍋のうまみを引き立ててくれており、台湾では人気を誇っているのです。
そんな中、台南で訪れたお店の紹介をさせていただきたいと思います。
東北酸白菜火鍋
この酸白菜火鍋の話を台南人の友人にし食べに行きたいと話をしたところ、
「ダッタラアノ店に行クシカナイネ!」
と言われて紹介されたのが、この東北酸白菜火鍋です。
東北というのは中国の東北地方を指しているのでしょう。そちらの名物らしいので。
街中ではありますが、赤崁樓などがある中心地より少し離れています。
歩いていけなくもないですが移動はタクシーで行かれるのが良いでしょう。
営業時間 11時00分~0時00分
住所 台南市中西區府連路59號
まずお店に入ると驚きます。
強烈な酸っぱい匂いに!
目にも染みてきそうなくらい強烈な匂いです。
一瞬ひるみますがしばらくすると慣れてきます。
人間って不思議です。
席に着きましたら酸白菜白肉火鍋を注文しましょう。
こちらの人数分で注文すれば、その大きさの鍋を出してくれます。
鍋にはすでに酸白菜と白肉が入っています。
白肉というのは、豚バラ肉のことです。
白菜と豚バラ肉というのは日本でもお馴染みの組み合わせですね。
鍋が来る前にすることがあります。
まずこちら。つけダレを準備します。
日本だとポン酢に大根おろしなんかが一般的ですが、台湾ではバリエーションがおおいです。
まず、写真の左側にある醤油のたれ?のようなものの中に、ゴマダレのようなものが入っている小皿を撮ります。
そこに好みのトッピングをしましょう。
日本人の客もよく来るのでしょうか。日本語訳も書かれていますね。
入れすぎると味が複雑になりすぎてわからなくなりますのでご注意を。
鍋の具が白菜と豚バラ肉だけでは寂しいので具を追加しましょう。
タレのおいてある棚の裏に大きな冷蔵庫があります。
こちらから好きな具を持っていき鍋に入れることができます。
価格は皿によって値段が決まっており、日本の回転ずし方式で後でお皿を数えて値段を決めます。
豚モツやイカ、野菜やキノコ、魚の練り物なんかもありますね。
こちらが注文票です。
皿が60元~200元まであるのがわかると思います。
ご自分で記入する必要はありません。
あとで店員が来てお皿を数えてくれます。
いちばん上に書かれているのが、最初に頼んだ鍋ですね。
盤菜というのは一品料理です。
羊肉が美味しいと聞いていたのですが、この日は頼んでいません。
すでにいろいろ具材を入れた後の写真で申し訳ありません。
酸っぱい白菜鍋なんですが、酸味というのは熱を通すことによりまろやかになります。
酸っぱい匂いからは想像できないような旨味が広がりますよ!
お店に入ったときに感じた強烈な酸っぱい匂いはしなくなってます。
鼻が慣れてしまっています。
先ほど作ったタレに浸しながら食べましょう!
足りなくなったら具をさらに持ってきて追加しましょう。
お肉を追加したいときは「加肉」(ジャーロウ:Jiā ròu)と店員に伝えましょう。
すぐに新鮮な肉を持ってきてくれます。
食べてるうちに、スープも減ってきますよね。
そうしたら「加湯」(ジャータン:Jiā tāng)と言えばスープを足してくれます。
湯はお湯の意味ではなく、スープの意味ですよ。
あと写真に写っていますビールですが、これも棚からご自分で持ってきてください。
食事が終了しましたら、店員さんを呼んで注文票を確認してもらいましょう。
追加注文したものなどを数えたり、記入漏れが無いかチェックしてくれます。
最後はその注文票を持ってカウンターヘ。
この日はかなりの量を食べてビールを飲んだりしましたが、一人600元(2200円くらい)ほどでした。
ほんとなら400元も行かないと思います。
日本では味わえない酸っぱ美味い鍋。
台湾に来たときは是非ご堪能ください。