台湾三大悪習の一つ 台湾女性がしていた纏足(てんそく)とは?

実際に台湾にあった奇妙な風習

中国社会では1000年も流行っていた一つの風習があります。

それが女性の纏足(てんそく)です。

纏足というのは現代社会では考えられないようなものでした。

足が小さいと可愛いと思われる当時の台湾社会

日本統治時代の以前。

当時台湾人女性は現在のように社会進出はしておらず、男性に従属して生きるものと考えられていました。

台湾人美女のイメージ像として、小さな足でヨチヨチとバランスを取りながら歩く様が、かわいらしい、艶ややかであると考えたようです

台湾人男性はそんな女性を見て守ってあげたいと感じていたのかもしれません。

女の子が4歳くらいになると、まだ関節の柔らかいその小さな足を布で縛り上げました。

発育中の子の足首より下を故意に縛り上げたままにすることで、足が大きくならないようにしました。

しかし、その状態のまま成長した足は変形してしまいますよね?

かかとの骨は下に突き出し、成長するはずだった指は内側に折り曲げられてしまいます。

その変形した足は、今でこそ醜いと思われるような形状をしていたと思いますが、

当時の台湾人男性はその纏足に性欲的なものまで感じていたそうで、女性は意中の男性以外にその足を見せることはしなかったそうです。

纏足された足

纏足された足を蓮の花に見立て「金の蓮(ハス)」と呼んでいました。

内側に折りたたまれた変形した指が蓮の花のように見えたのでしょうか。

英語圏では纏足のことをLotus footと言います。Lotusは蓮という意味ですね

纏足女性の特権

纏足されてしまった足を持つ女性は、歩くのもやっとの状態です。

走ることなんてもってのほか。

そのため災害時には逃げそびれることもあったとのことです。

しかし、纏足をしたら家事はできなくなる。畑仕事もしなくていい。

結婚することで男性に守られて生きていくことができる。

これは纏足した台湾人女性の特権だったのです。

纏足をせずに働いていた女性のことを「大足女」と呼んで卑下にしていたほどに。

纏足は拒む人は少なく、好んで行う人もいたとのことでした。

纏足は痛みを感じながらも誰もが認める台湾人女性の誇りであり、

可愛らしい装飾された小さな靴を履くことで誰にも愛されるおみ足になったのでした。

台湾の悪習慣にされてしまった纏足

日本統治時代となった以降、事態は大きく変わりました、

日本政府は纏足は台湾三大悪習の一つと考えたのです

台湾三大悪習とは、アヘン(阿片)、弁髪、纏足を悪い習慣としたことです。

アヘンはいわゆる麻薬です。

弁髪というのは髪型のこと。ラーメンマンみたいな髪型です。

つまり纏足はアヘン(いわゆる麻薬)と同レベルの悪習慣であるとみなされたのです。

纏足は悪い文化だと台湾に広めるために、纏足の撤廃推進の宣伝活動を行いました。

台湾はいずれ纏足追放を助長する社会となり、ついに1915年に総督府から纏足禁止が発表されました。

纏足から解放された女性は

纏足から解放された女性は今までになかった多くのことができるようになりました。

足の不自由がなくなったことにより、当時の家事や仕事はしなくていいという風潮はなくなり、勉強や就職を求める活動が活発化しました。

纏足禁止発表以前の1896年より、日本政府から学校への女子生徒の受け入れは許可されていましたが、纏足禁止発表後に受け入れはさらに進められるようになりました。

いつしか女性が学校に行くのは当たり前の文化になり、第二次世界大戦がはじまる前は女性全体の過半数は学校へ進学していたということです。

女性は大人になるとすぐに結婚するという風潮も弱くなり、就職する人も増えたということです。

台湾人女性の地位向上は日本統治のおかげなのか?

「纏足追放は日本統治時代の素晴らしい功績である」

「台湾人女性の地位向上は日本統治時代のおかげ」

このような考え方をするのはいささか危険だと思っています。

なぜなら、国際社会では常に男女平等の意見が発言されています。

纏足という、文字通り骨まで歪んだ文化は日本統治時代でなくてもいずれ打ち砕かれていたかもしれないからです。

現に同じように纏足の風習があった中国でも纏足禁止令は発布されています。

いまや台湾ではすっかり男性より女性が強くなっているように見うけられますが。。。

それでも職場では女性のほうが男性より不遇なこともしばしばあるようです。

纏足文化は悪だったのか

身体の一部を変形させること、身体に傷をつけることで美貌を手に入れること。

現代文化にはこれに似たことって結構あるような気もします。

例えば顔や身体にメスを入れる整形しかり。

ハイヒールなど歩きにくい靴を履くことで、スタイルをよく見せようとし、その見返りとして足を変形さえしてしまうことなども。

いずれにせよ、

なんらかの代償を払うことで自信や地位の向上をしていることは、程度の差こそあれ纏足と変わらないのではないかと思うのです。

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